「Copilot Studio、最近よく聞くけど何が新しくなったの?」
そんな方に向けて、2026年3月時点で押さえておきたいCopilot Studioの注目機能をまとめました。
この記事では機能ごとに公式ブログや公式ドキュメントをベースに整理しています。
そもそもCopilot Studioって何?(ここだけ読めばOK)
Microsoft Copilot Studio(コパイロット スタジオ)は、ノーコード・ローコードでAIエージェントを作れるMicrosoftのツールです。
プログラミング不要で、画面をポチポチ操作するだけで以下のようなことが実現できます:
- 社内のSharePointや業務システムと連携して情報を調べてくれる
- Power Automateと組み合わせて業務フローを自動化してくれる
- 複数のエージェントを連携させて複雑なタスクをこなしてくれる
では、2026年3月時点の注目機能を時系列で見ていきましょう。
🗓️ 2025年9月〜11月に追加された機能
① Computer Use(コンピューター ユース)Public Preview開始
公開:2025年9月15日
Copilot Studioのエージェントが、マウスやキーボードを使って画面を直接操作できる「Computer Use」機能がパブリックプレビューとして公開されました。
APIが用意されていない古い社内システムでも、人間と同じように画面操作でデータ入力・フォーム操作ができます。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の代替としても注目されている機能です。
現在もPublic Previewです。 本番業務への本格採用はGAを待つことをおすすめします。
② M365 CopilotのエージェントをCopilot Studioへコピー
GA(正式提供):2025年11月
Microsoft 365のAgent Builder(簡易エージェント作成ツール)で作ったエージェントを、ボタン一つでCopilot Studioにコピーできる機能が正式提供されました。
① まずAgent Builderで手軽に作る(M365の中で完結)
↓
② 「もっと高度な設定がしたい」と思ったらコピー
↓
③ Copilot Studioでさらに機能を追加・カスタマイズ
「いきなりCopilot Studioは難しそう」という方にも、段階的なステップアップが可能になりました。
③ Work IQ ツール(プレビュー)
発表:2025年11月 Microsoft Ignite
Work IQ(ワーク アイキュー)は、エージェントがMicrosoft 365のファイル・メール・会議・チャットなどのデータにリアルタイムでアクセスできるようになるツールです。
たとえばこんな使い方が実現します:
- 「先週の会議で決まったことを教えて」→ TeamsやOutlookの内容を元に回答
- 「このプロジェクトのSharePointファイルを探して」→ 自動で検索&提示
現在はPreviewです。 正式な広範囲提供は2026年夏頃を予定とアナウンスされています。
④ GPT-4.1 がデフォルトモデルに
切り替え:2025年10月〜11月
Copilot Studioエージェントのデフォルト(標準)AIモデルが、GPT-4oからGPT-4.1に変更されました。
GPT-4oの廃止(生成的オーケストレーション向け)は2025年10月27〜31日に実施されており、以降は何も設定しなくてもGPT-4.1が使われています。
GPT-4.1は精度・一貫性・信頼性が向上しており、設定不要で自動的に性能アップしています。
⑤ Request for Information — 人間への確認・承認を組み込む
ブログ公開:2025年12月18日
エージェントフロー内で処理を一時停止し、担当者にOutlookメールで確認を取ってから再開できる「Request for Information(RFI)」アクションが追加されました。
① エージェントが処理を進める
↓
② 判断が必要な場面でいったん停止
↓
③ 担当者にOutlookメールで確認を送る
↓
④ 担当者が回答・承認する
↓
⑤ エージェントが処理を再開
経費申請・発注承認・例外対応など「AIだけに任せられないシーン」すべてで活躍します。
🗓️ 2026年3月に追加・発表された機能
⑥ エージェント評価の大幅強化
ブログ公開:2026年3月4日
エージェントの品質をテストする「エージェント評価」機能が強化されました。
- セットレベル評価:個別テストではなく、テストケース全体をまとめて採点できるようになった
- フィードバック機能:評価結果に素早くフィードバックを送れる
- アクティビティマップ連携:エージェントがどこで問題を起こしたか、実行ステップを可視化して確認できる
⑦ Computer Use がさらに進化(Claude Sonnet 4.5 対応など)
ブログ公開:2026年3月4日
2025年9月にプレビュー開始した「Computer Use」に、3月の更新で複数の強化が加わりました。
- Claude Sonnet 4.5 が新たなモデルとして追加(UI操作の精度向上)
- ビルトイン認証(SSO):一度のサインインで完結できる認証が標準搭載
- Cloud PCプール対応:Microsoft Entra・Intuneと統合し、需要に応じてVMを自動スケール
- Microsoft Purview監査:エージェントの画面操作セッションを監査ログで追跡可能に
Microsoftだけでなく、Anthropic(Claude)のモデルも選択肢に入ってきた点が大きなポイントです。
⑧ 上級者向けトレーニング「Operative Path」開始
ブログ公開:2026年3月4日
Copilot Studio Agent Academyの発展版として、Operative Path(オペラティブ パス)という上級トレーニングが開始されました。
Copilot Studio Agent Academy | Agent Academy
「マルチエージェントによる採用自動化システム」を実例プロジェクトとして構築しながら、MCP(Model Context Protocol)・モデル選定・エージェント評価まで学べる内容です。
⑨ 2026 Release Wave 1 ロードマップ発表
発表:2026年3月18日
Microsoftが2026年4月〜9月に予定している機能群を発表しました。主なポイントは以下のとおりです。
ガバナンス・管理
- AIのクレジット消費を部門・ワークロード別に可視化
- 「クレジット上限設定」で使いすぎを自動停止
- ガバナンスエージェントがテナント全体のリスクを自動監視
マルチエージェント
- 複数エージェントが連携して複雑なタスクを分業処理
- M365 Copilotエージェントのカスタマイズをさらに強化
Work IQ の正式統合
- Microsoft Foundryとの深い統合で、組織データ全体をAIが活用可能に(2026年夏予定)
まとめ:機能と公開時期の一覧
| 機能 | 追加・発表時期 | ステータス |
|---|---|---|
| Computer Use(初回) | 2025年9月 | Public Preview |
| M365エージェントのコピー | 2025年11月 | GA |
| Work IQ ツール | 2025年11月(Ignite発表) | PublicPreview |
| GPT-4.1 デフォルト化 | 2025年10〜11月 | GA |
| Request for Information | 2025年12月 | GA |
| エージェント評価の強化 | 2026年3月4日 | GA |
| Computer Use 強化(Claude Sonnet 4.5等) | 2026年3月4日 | Public Preview |
| Operative Path トレーニング | 2026年3月4日 | 公開済み |
| Release Wave 1 ロードマップ | 2026年3月18日 | 発表済み(4月〜順次) |
参考リンク
- What’s new in Copilot Studio(公式・随時更新)
- 3月4日公開ブログ:Agent evaluations, Computer Use, Operative Path
- Computer Use is now in public preview(2025年9月)
- Request for Information 紹介ブログ(2025年12月)
- 2026 Release Wave 1 発表(2026年3月18日)
この記事は公式ブログ・公式ドキュメントをもとに、2026年3月28日時点の情報で作成しています。Copilot Studioは頻繁にアップデートされるため、最新情報は公式ドキュメントもあわせてご確認ください。


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