Copilot Studioのナレッジ設定に環境変数を活用する方法

Copilot Studio
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エージェントのナレッジURLをハードコーディングしていて、テスト環境と本番環境で毎回書き換えるのが面倒だと感じたことはありませんか?そのためにわざわざアンマネージドソリューションとしてエクスポートしていませんか?

実は、Copilot Studioの特定のナレッジの設定には環境変数を活用できます。

今回は、環境変数をナレッジに設定する具体的な手順と、その応用例についてご紹介します。


環境変数とは?

環境変数とは、アプリケーションの動作に必要な設定値(URLや接続先など)を、コードや設定の中に直接書き込まず、外部から差し込めるようにした仕組みです。

Power Platform ソリューションで環境変数を使用する - Power Apps
環境変数を使用して、ソリューション内のアプリケーション構成データを移行します。

たとえば、テスト環境と本番環境でURLが異なる場合、毎回設定を手動で書き換えるのではなく、環境変数の値を切り替えるだけで対応できます。この環境変数はソリューション単位でも管理できるため、環境ごとの設定変更がとてもスムーズになります。


まずはソリューションに環境変数を追加する

最初に、適当なソリューションを作成し、その中に環境変数を追加しましょう。

表示名や内部名は、後から見てわかりやすいものを設定しておくのがポイントです。

設定内容はこんな感じになります:

  • データ型:テキスト
  • URL:ナレッジとして設定したいサイトのURL

保存できたら、次はエージェントの作成に進みます。


エージェントを作成する

エージェントを作成する際は、「高度な作成」から進めましょう。ここで重要なのは、作成するソリューションを先ほど環境変数を追加したものと同じものに設定することです。

エージェントのプロビジョニングが完了したら、動作確認をわかりやすくするために、エージェントの設定から余計なナレッジを検索しないよう設定しておきましょう。


環境変数なしでは何も答えられない

試しに、ナレッジを何も設定していない状態で「ContosoIT に記載されているパスワード要件について教えて」と聞いてみると、当然ながらナレッジを設定していないので何も検索できず、エージェントは答えることができません。

※ちなみに、一般的な情報や公開Webサイトが検索できる設定の場合、ContosoIT はよくMSのサンプルで用いられている名前なので適当な情報を拾ってくることがあります。


ナレッジに環境変数を設定する

では、実際に環境変数をナレッジに設定してみましょう。

  1. ナレッジの追加から SharePoint を選択します
  2. URLの入力欄で、先ほど作成した環境変数を選択します
  3. 追加後、名前と説明をわかりやすいものに修正しておきましょう

変更が完了したらエージェントに追加し、テストペインから動作を確認してみてください。


テストしてみると…

テストペインで同じ質問を投げてみると、環境変数に設定したナレッジ情報から正しく検索できていることが確認できます。

固定のURLではないと何が嬉しいの?

この仕組みを活用すると、様々なカスタマイズが可能です。たとえば:

  • テスト環境と本番環境で読み取るナレッジを切り替える
  • 通常の変数を活用して、言語によって参照するサイトを変える

といった柔軟な運用ができるようになります。


注意点:対応しているナレッジの種類に限りがある

ただし、現時点(記事執筆時点)では、この変数設定に対応しているナレッジの種類には制限があります。確認できている範囲では、公開ウェブサイトSharePointのサイトURLあたりが対象となっており、すべてのナレッジ種別に対応しているわけではない点には注意しましょう。


まとめ

Copilot Studioのナレッジ設定に環境変数を活用することで、エージェントの作成から展開の管理がぐっと柔軟になります。テスト・本番の切り替えや多言語対応など、運用の幅が広がりますので、ぜひ試してみてください。参考になれば幸いです。

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